ケンタッキー競走馬薬物委員会、より厳しい罰則規定へ | 海外競馬ニュース

ケンタッキー競走馬薬物委員会、より厳しい罰則規定へ

木曜日、ケンタッキー競走馬薬物委員会はミルクセーキ、ブラッドガスおよび衝撃波療法器の所有に加えて3種類の薬物に対する3段階の罰則を規定したガイドラインを採択するようケンタッキー競馬運営委員会に推薦した。7人からなる委員会は満場一致で罰則ガイドラインに賛成し、競馬運営委は5月16日にレキシントンのケンタッキーホースパークで会合を開いてこれを検討する予定だ。


薬物委は薬物投与を3種類に分類したが、これは国際競馬理事会が定めた5段階の分類に沿ったものだ。薬物委はまた、違反の回数ごとに3段階の罰則を推奨しており、これらの中には長期間にわたる免許停止、多額の罰金、馬の出走禁止そして調教師免許の完全取消などが含まれる。


クラスA薬物は高確率で馬自身の生体機能の変化をさせずに競争能力に影響を与えるもの。クラスBはレースがない日にも馬の身体に変化があり、そして馬の競争能力に影響するもの。クラスCは合法薬物の大量投与である。ただし各種非ステロイド薬物はクラスBに分類される。


薬物委は免許停止となった調教師が管理馬を厩務員、家族、および他の従業員に引き渡すことも禁じている。またガイドラインによれば調教師免許を取り消す事も可能だ。取消は免許への再申し込みが必要だが、停止であれば一定期間後自動的に復帰できる。


また薬物委は、競馬運営者が認可する獣医などでも、検査で陽性と判断されるような薬物の使用にかかわった場合、調教師と同等の罰則を受けるとしている。


薬物委のメンバーであるジョン・T・ワード調教師は、「もしも罰則を逃れようとする行為が発覚した場合、死刑にも近い罰則が与えられる。その人のキャリアには大いに傷がつくだろう。よって今回の罰則規定は違法薬物に対してかなりの抑止力をもつと考えている。他の州もこのような規定を考慮して欲しい」と語る。


ワード調教師は競馬薬物検査協会のメンバーでもあり、協会はモデル罰則規定を夏にも発表する予定である。薬物委の委員長で、運営委の副委員長でもあるコニー・ホイットフィールド氏は、協会の規定が薬物委に即したものになるよう期待しており、またケンタッキーはこうした試みのリーダーとなるだろうと語った。



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Thoroughbred Times, Posted: 5/12/2005 6:54:00 PM ET

http://www.thoroughbredtimes.com/todaysnews/newsview.asp?recno=54670&subsec=1