ジプシーキングがディーSに | 海外競馬ニュース

ジプシーキングがディーSに

チェスターの5月開催最終日、2000mのディーSにダービーの有力馬が何頭か出走する。


由緒あるルーディーでのクラシックトライアルはここ数年その輝きを失っている。シャーガーが能力を見せる勝ち方をしていたのがかなり遠い昔のようである。しかしながら、2003年にはクリスキンがダービーステップとしてこのレースに使われている。


そして今年、ジプシーキングが力を見せ付けることによってダービーへの展望は開けるだろう。さらにニューマーケットの牡牝両ギニーで大活躍だったエイダン・オブライエンとキーレン・ファロンコンビの強さを再び示すことだろう。同馬はキャリア1戦のサドラーズウェルズ産駒であり、ダービー出走予定馬の中で人気があるのはレースから計られる能力というよりも陣営と血統によるものだろう。しかし陣営はジプシーキングを高く評価しており、アバーディーンマレージョンズ&ハリウェルズLLPがスポンサーG3戦では断然人気になるだろう。


ブルースクエアオーモンドSはジョン・ゴスデン師管理のデイフライトが有力だ。


昨年ヨーク競馬場での驚異的な20馬身差圧勝が示すように、この馬はスーパースターにはなれないかもしれない。しかし実力は確かで、キャリア3戦目だったフランスダービーでは僅差の4着だった。その日の緩い馬場に脚がぐらついてしまっていたにもかかわらず、である。ケンプトン競馬場で不得意な2000mでの今シーズン初戦を楽勝し、続くジョン・ポーターSでも着差は少しながら勝利を収めている。3/4馬身という小差だったものの、対戦馬を完封し危ないと思わせるような場面はなかった。


今回ソフトな馬場は明らかに向いていないが、キャリア6戦を積んでますます成長をしているようであり、300mの延長も問題は無いようだ。


VCベットHでは、ケープロイヤルが筆頭となっている。


チェプストーが本拠のミルトン・ブレイドリー厩舎へ転厩してからまだ3戦しかしていないが、師はもともとスプリンターを数多く所有していない。ケープロイヤルは5歳馬でもともとはリンダ・ラムスデン調教師に管理されていた。最近になってブレイドリー調教師のマジックが浸透してきたようだ。先日ドンカスター競馬場でのレースを良い形で勝ち、続くエプソムで連勝といかなかったのは単なる不運といえるだろう。ドンカスターではケープロイヤルは先頭でレースを進め、力強いストライドで抜け出してヒドゥンドラゴンと自身の半兄弟でこのコースを得意としているビショップスコートを押さえ込んだ。この勝利によってハンデが2ポンドまで上昇してしまいはしたが、ケープロイヤルはそれに耐えうる馬だ。

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