仏ダービーはシャマーダル | 海外競馬ニュース

仏ダービーはシャマーダル

読みどころ→今年から距離短縮に踏み切ったフランスダービー。その是非がレース後再び問われることとなる。また敗戦したハリケーンランは能力は高く評価されており、今後は凱旋門賞も視野に再スタートとなった。
                                                                                                                        

日曜日にフランス・シャンティ競馬場で行われたジョッケクルブ賞(フランスダービー)は、ゴール前ハリケーンランの猛追をしのぎ切ったシャマーダルが制した。


オーナーのゴドルフィンと調教師にフランス2000ギニー&ダービーのダブル勝利をもたらし、鞍上デットーリ騎手にとってはイギリスダービーでのドバウィの敗戦を償いとなった。


エプソムでの2400mから今回2100mに距離が短縮されたことで、デットーリ騎手はシャマーダルがアンドレファブレとの先頭争いで振り切れるような騎乗ができたようだった。


デットーリ騎手とシャマーダルは4-1というオッズで2番人気であり、ラチ沿いをうまく立ち回り楽に逃げれたようだ。


イタリア出身で2度目のフランスダービー勝利となったデットーリ騎手は、2番手を走っていたミック・キャノンのロカマドゥールとの競り合いを制した。直線でデットーリ騎手がシャマーダルに気合をつけると、徐々にリードを広げその差を決定的なものとした。


6-5で1番人気だったハリケーンランは馬群捌きに手間取り、後半になってようやく追い込んできたが、シャマーダルがクビ差速くゴールポストを駆け抜けた。


しかしながらゴール前は混戦状態となり、レイヴロックが6着、ロカマドゥールが3着に上がっていた。


デットーリ騎手いわく、「ペースはそんなに速くなかったから自分で動こうと決めた。一瞬先頭に立つことができたがクリストフ(騎手)が再び上がってきたんだ。大外から来られたものだからシャマーダルが見えているか心配だったけど、足音は聞こえていて振り切るのに力を発揮してくれたんだと思うね。シャマーダルは2000ギニーの時から格段に力をつけているし、調教でもいい動きだったよ。」


ゴドルフィンのレーシングマネジャー・シモン・クリスフォード氏が以下のように付け足す。「シャマーダルは必ずしも逃げなければいけない馬ではないが、事前の展開予想では前半のペースがあまりつかめなかった。だからフランキーには前に行かせたんだ。2000ギニーからは確実に成長できているし、逃げることでとてもリラックスした走りができたね。これから先はエクリプスSやジュドモンテのようなマイルから2000mのレースを走らせようと思う。まあ他にも選択肢はあるけどね。逃げたほうがリラックスできるし、勝つためには遅かれ早かれ先頭にたたなくてはならない。けれど逃げるかどうかはそんなに問題じゃないし、逃げる必要もない馬だね。」


フランスダービーの300mの距離短縮は全員が納得した決定というわけではなかったが、結果的には17頭というここ10年で最多の出場馬を招聘することができた。一方で、それでは真に「フランスダービー」ではなくなるといった反対の声がフランス競馬界にはあるようだ。しかしながら150万ユーロという賞金額はイギリスやアイルランドから馬を呼ぶのにフランス競馬界が真剣であるということを示唆している。


さらに、距離短縮によってエプソムダービーとは一味違う位置づけになったことを否めないだろう。


クリスフォード氏は、たとえ2400mのままだったとしてもシャマーダルはフランスダービーに出たはずだと語る。ただし、「確実にそうなっていたというわけではない」と付け加えはした。


しかし、2着馬の陣営から漂う雰囲気はそれほど穏健なものではない。


サミロン騎手は検量室に戻ったときにかなり頭にきていたようだ。他の騎手が逃げ馬に競りかけず、楽に逃がしてしまったことが気に食わなかったらしい。


「ペースが速くならなかったことは恥だ。レースとして不十分なものになってしまった」とサミロン騎手は語っていた。「いまだにハリケーンランが一番強いと思っている。あと2完歩あれば僕の馬が勝っていた。デットーリだって素晴らしい騎乗をしたが、G1でさらに最後の2ハロンでの4馬身差は埋めることが不可能だ。加えてマイラーだったしね。」


ブックメーカーのパディパワーは凱旋門賞でハリケーンランを7-1としている。一方でモティベーターは7-2だ。フランスダービー5着以内で凱旋門賞を制した馬は今までに6頭いる。キャッシュマンによればアイルランドダービーではハリケーンランは9-4で、4-5のモティベーターが1番人気だ。


ロカマドゥールの鞍上テッド・ダーカン騎手は騎乗馬の走りに興奮したと語る。3着でも賞金は12万ユーロである。ダーカン騎手は、「生涯で最高の走りだった。興奮したよ。位置取りは終始最高だったし、勝ち馬も射程圏内だった。しかし勝てるほどじゃなかったようだ。勝ち馬が素晴らしかっただけで、僕らは最高のレースをしたよ。」


ウィル・ミュアーは14着に終わったミスターゲネピに対しそれほど落胆しているというわけではないようだ。「スコーピオンには勝てると言っていて、事実そうなった。だけど勝つにはチャンスがなさ過ぎたね。道中はうまく脚を溜められたし、直線で何頭かかわしている。しかし勝ち馬が素晴らしいレースをしてしまったよ。」


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Sporting Life "SHAMARDAL TAKES FRENCH DERBY"
http://www.sportinglife.com/racing/news/story_get.dor?STORY_NAME=racing/05/06/05/manual_154636.html